2006-2-13更新
ハガレン原作感想：４１〜５０話
これまた、リアルタイムの感想ですので、勘違いはご容赦を
第４１話 第４２話 第４３話 第４４話 第４５話 第４６話 第４７話 第４８話 第４９話 第５０話
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第４１話 2004/11/13 ３５話からのロス少尉がらみの「大佐の陰謀」全貌が明らかになりました。やはり、焼死体をでっちあげて歯の治療痕まで偽造してすり替えていたわけですね。そして、バリーがリンに話をつけて国外逃亡。ということで、クセルクセス遺跡でみんなの情報交換会。（アームストロングさんの似顔絵付。エドより格段に巧い）ここの「ならば前に進むしかないじゃないか」 のエドがいいですね〜。久々の前向き主役の見せ場だ。 そして遺跡に潜んでいたイシュヴァール人たち。しかし、人質にするのに、エドほど向かないガキもいませんよ（笑）無謀というより自殺行為です。長老が止めに入って命拾いをしたのはどっちなんだか。ところが偶然にも、ウィンリィの両親の最期まで明らかになってしまってさあ大変。スカーが殺したわけですが、エドはまだスカーの「右腕の入れ墨」を知りません（２巻を引っ張り出してあわてて確認。スカーは上着を着たままだった）。これは今後に向けての重大な伏線となりそうです。 こうしてとりあえず一件落着してリゼンブールに戻ってきたはいいんですが、いきなり母の墓前で一対一の親父との再会です。とんでもないことになってきた…… 第４２話 2004/12/17 お父ちゃん本格登場。いきなり「大きくなったな？」（大笑い）エドとの再会で、思いっきり罵倒されております。このあたり、アルとウィンリィの予想通り。ああでも、手が出てないんだからエドとしては穏やかな再会の方でしょう、あれでも。そして全然会話がかみあってない（笑）シリアスなのに、妙にコミカル。 ですがこの親父……エドが聞いてるとわかっててあーいう発言をしたり、家を焼いたことをぐさぐさ突っ込んだり、なかなかやることが容赦ない。一面、鋭いところを突いているんですがこれ、「わかるさ」ってそれ……「俺も同じ事をやったから」ってことでしょう！で、きっと「焼き払われた」のがクセルクセスだったりするんだ。まったく「お揃い」とか「俺の若い頃そっくり」とか、つまりエドは父親似なんですね。 それにしても何しに帰ってきたんでしょうか、この男。たぶん「もう少し」なのでトリシャを迎えに来たんでしょうが、５年遅かった。で、ピナコに意味深忠告を残して写真もらって去っていく。やっぱり、こいつが「お父様」なのか？どう見てもそうとしか思えないのだが、余りにも状況証拠が揃いすぎてかえって疑ってしまうよ。それにお父ちゃん、息子が「史上最小」（笑）もとい「史上最年少の国家錬金術師＝鋼の錬金術師」だってことを知っている。ってことはもし「お父様」だったら、息子が人柱だってことを知ってるってことで……だったら実にとんでもない親父なんですが、さて？ 一方セントラルでは、リン君家の「家庭の事情」も明らかになり、ハボックの足からマルコーさんにつながってきましたが、エンヴィーのよけいな遊びで、ホムンクルスにさらわれたことがブレダにばれてしまいました。だからエンヴィーはえげつないけど詰めが甘いんだよ。わざわざブレダの姿をしなきゃ、とうぶんばれずにすんだかも知れないのにねえ。 第４３話 2005/1/21 アルの時限爆弾苦悩と悪夢＆墓あばきエド。特に、今回のエドは壮絶でしたね。アニメ４４話ラストをふと思い出しました。というかこの原作ネタから「お母さんのお墓をあばく」あのアニメネタができたに違いない。 しかし、私の脳みそではまだ、あれが母親ではなかったこととアルが元に戻れることの因果関係がつかめてません。読んでからうだうだあれこれ考察してみたけど（おかげで感想upが遅れた）結局わからずじまい。人体錬成でできたあれに賢者の石をくっつけたら、ラストやエンヴィーみたいなホムンクルスになるのかな。エド教えてくれ。 もう一つの謎は、前回エドが聞いているとわかっててあんな発言をしでかしていったお父ちゃんの真意。今回のエドの行動は、お父ちゃんの予測内だったのかそれとも予測外だったのか。 いずれにしても大きなターニングポイントに間違いなし。 さてセントラルでは、ようやくスカーの再登場です。いきなりヨキとメイ・チャンが出会っているのがケッサクですが。リンといい、このメイ・チャンといい、やっぱり、シンには行き倒れ文化があるのに違いない（笑） 第４４話 2005/2/19 前回、私が「わからんわからん」と呻いていたことを、今回エドがさくっと解説してくれました。なるほど。エドの知らない記憶（エドの反応からして、いろいろと恥ずかしい記憶が暴露されたようだが）をちゃんともっているアルは、「エドが作った」アルではありえないわけだし、魂だけの現在でもちゃんと記憶が蓄積されているということは、どこかにアルの脳みそと肉体は存在しているわけですね。コンピューターにたとえると、魂がCPUとソフトウェアで、肉体がメモリとハードウェアで、精神はワイヤレスLANってとこですか、エド？（ちょっと違う気もする）このへん、「肉体と精神を結びつけるのが魂」だったアニメとは違うところ。 死んだ者は甦らない。作ってしまった者は母親ではない。（では何か、というところが非常に気になるが。やっぱりホムンクルス？）それでもお墓を作ってやるエド。「人間」の範囲が広すぎる、というばっちゃんの感慨が痛いですね。 一方、大佐の方は、ハボロイファンが泣いて踊って喜ぶ展開。いやもう、あのハボックは感動ものでしたね。しかし……彼女は取られるし、見合いでおちょくられるし、人使い荒いし、あの上司のどこがそんなにいいんですか、ハボさん（笑）まあ、過去にいろいろあったんでしょうね。そのうち教えてくれることを希望します（少年誌じゃかけなさそうなネタだけど）。ロス少尉と同じく今回で一時退場ですが、また思わぬ処から復活してくるんじゃないか、と思われます。 と、再び役者がセントラルに揃ったところでスカー再登場。今回の最後、大総統の一言あたりから、スカーが国家錬金術師を殺しまくっているのは単なる復讐だけでもないのではないか、という疑惑が浮上して参りました。「人体実験場（４２話の大佐と検死医の証言より）」にされたイシュヴァールですから、そこでスカーは、というよりもスカーに右腕をくれたその兄ちゃんは何かをつかんでいたのではないか、それで、その意図をくじくための手段として、スカーは国家錬金術師を消しているのではないか……で、「右腕の入れ墨」もばれましたよ。さあどうなる。 第４５話 2005/3/14 大佐の釣りにつづいてエドの釣り（笑） 自分を餌にしてスカーに襲わせてホムンクルスを引っ張り出す。ああ、あの大佐にしてこのガキありってところでしょうか。ようやくセントラルに役者が揃ったと思ったら、この「釣り」のおかげで話は大展開しております。これは１話見逃してもおいてかれますね。 しかしエドがそれを思いついたきっかけは、ラストとエンヴィーのよけいな一言「死なれては困る」だから、やっぱりいらん事は言わないに越したことはないと思うんですがねえ、ホムンクルスさん。ラストも大佐にしゃべりすぎてしまったし、今回の最後にしても、御大が自ら出てきていいんですか、大総統！ ラストやエンヴィーやグラトニーとは違って、あんたの存在意義は「人間の中に紛れて社会的権力を握っている」というところがかなり大きいんですよ。たぶん、御自ら邪魔なスカーを始末しにいらしたと思うのですが、そこで人外の能力をリンやランファンに見せてしまったら、正体がばれますよ。既にもう、エドは「まっさかあ」といいつつかなり疑ってます・・・ああ、そうか、リンたちとエドとの「行き倒れ拾った」つながりを、まだ彼らは気がついてないのですな。ランファンはともかく（酷）ここでリンが死ぬとは思えませんので、これで決定的に疑われるかな、大総統は。 それにしても大佐とエド。あんたらは３コマに１回は嫌味をいいあわなきゃ気が済まないんですか（爆）スカーを目の前にしてさえ、陰険漫才をやるその根性には頭が下がります。そしてアルにあごで使われ（この何げに黒いアル君ステキ。あの兄にしてこの弟有り）楽しそうに情報操作しまくる大佐・・・・観てるこっちも楽しいです。 と、冷静な計略からスカーをおびき寄せたエドですが、決定的な「右腕の入れ墨」を見てしまって、次回マジ切れになってしまいそうです。ホムンクルス側も、エドとロイ側も当初の予定とは違う展開に突入しちゃったみたい・・・ 第４６話 2005/4/16 いきなり父ちゃんの「化け物」っぷり公開。少なくともピナコが「女豹」（笑）だった頃から老いてないってことはわかっていたのですが、今回は「弾丸をあれだけぶちこまれても死にません」・・・ホムンクルスか、こいつは？ というところで現時点でのホーエンハイム親父の正体仮説 １．やっぱり「お父様」 ２．実はホムンクルスの「プライド」・・・ホムンクルスに子供作れるのか？ ３．クセルクセス時代からの「お父様」の宿敵 ４．３．に作られたホムンクルス ・・・さあこのどれでしょう？・・・どっちにしてもデタラメ人間の王様には違いない。 一方、セントラルではリン＋ランファン組対大総統＋グラトニー組とエルリック兄弟対スカーの大乱闘（万国ビックリショー）。リン＋ランファン組はえらいことになってますが、このやりとりで「捨てる」大総統と「捨てられない」大佐の対照をさりげなく浮かび上がらせてくるあたりがニクイ。そして、大総統がウロボロス印をもってることが、リンにはばれました。一方、エドとアルはウィンリィの乱入でとんでもないヒキに。ターミネーターのスカーだったんですが、シャオメイに和んでしまったり、ウィンリィの登場に動揺しちゃったり、このところ人間っぽい反応を見せてくるようになりましたね。このスカーの微妙な反応から見るに、彼がウィンリィの両親を殺してしまった経緯は、意図してのものではなく、彼がまだその能力を知らなかった右腕が暴走してしまった結果ではないのかと思われます。 さて、次号予測。今回出てこなかった大佐とメイ・チャンが気になるんですけどね。大総統とリンが乱闘やらかしている「人目に付かない場所」がフュリー曹長の「別邸」の近くだったりしたらどうしよう。一方、ウィンリィは引き金を引いてしまうのか？引いちゃって、スカーを庇った、もといウィンリィに人殺しをさせたくないバカエドが撃たれちゃったりしたらどうしよう……やりかねんよ、あのガキは。 第４７話 2005/5/30 サブタイトル「戦場の少女」素直に読めばウィンリィのことだが、今回はランファンかも知れないと思う。エドも「男女平等！」の人ですが、荒川氏も「男女平等！」の人ですなあ・・・女の子キャラでも容赦しないもんなあ・・・ とりあえず今回は、やっぱり身を捨てて庇っちゃうエドと（で、それがトラウマに触れて殺せないスカー。いよいよターミネーターじゃなくなってきたか）、なんといってもあのランファンにつきますね。一瞬まじで死んだかと。 かくして、エドとリンのホモンクルス生け捕り作戦は何とか成功。しかしグラちゃんって・・・情報収集には一番使えなさそな奴なんですけど・・・「食べていい？」しか、語彙がないんでは？ 第４８話 2005/6/26 エドの「人造人間釣り騒動」ひとまずの決着編。さすがに「翔べない天使」で学習したのか（笑）、中尉の変装？を一目で見破りましたエド君。しかし大総統にも気づかれてるあたりが心配だなあ（さすがの動態視力）。ウィンリィにも会いに行ったり、このおっさんは、まったく何考えてるんだかいよいよわからない。大総統の正体も、リン経由でエドと大佐にはばれましたが、ばれたってこと認識してるのかな、このおっさん・・・ 途中で豆男と豆女の対決（笑）この豆男が憧れのエドワード・エルリックだと知ったときの、メイ・チャンの反応が見てみたいですね〜。その余波を食らってアルがシャオメイを拾っちゃったり、「風の谷のナウシカ」ごっこをやってみたりしていて、不気味にかわいい。 そしてついに、ウィンリィの衝撃の自覚。幼なじみが・・・というのは正統なコースではあるのだが、旦那としては、エドよりアルの方がお買い得だと思いますが、ウィンリィちゃん。 さて郊外の隠れ家でランファンを治療したり（機械鎧になるのかな）、グラトニーの取り合い（エドもリンも大人げないが、一番大人げないのは最年長者の大佐でしょう）をしていたりするうちに、何やらグラトニーがとんでもないことに。体内に「扉」の向こうの「目」が見えるんですけど、どういうことなんでしょうか。賢者の石がどうにかなっちゃったのでしょうか。「食べる」じゃなくて「呑む」にかかってくるんでしょうか。ターゲット・ロックオンされた大佐あやうし。 第４９話 2005/7/17 前半のラース＝大総統とプライドのやりとりが今後の展開を考えれば興味深い。大総統、本気で「お父様」を裏切るような気がしてきました（だからってエドたちの味方になるわけでもないでしょうけどね）「お父様」は、ちとホムンクルスたちを優秀に創りすぎたのかもしれません。 「優秀に」とは「人間に近く」ということで、特に人間社会の中で育ってきたラースですからね。「君は長く人間と接しすぎた」とプライドがいうのは的を射ている。そして、創造主には刃向かうってのが人間の本質だしね。（そういえばグリードも……） 一方マルコーとエンヴィーのやりとりでも興味深い会話がいくつか。アメストリス全体を錬成陣にして、賢者の石を錬成する……で、「おしい！」だそうだから、問題は「その賢者の石で何をするか」というところではないのかな。しかしエンヴィー……その言動、いつか大佐に丸焼きにされるような気がするんだけど。あの人、ヒューズのこととなるとぶち切れるから（ラストの回でよーくわかった） さてその大佐。暴走しているグラトニーに、とりあえず逃げの一手。本気で焔を出して見ますが、丸飲みされただけ。逃げまくる間に腹の傷も開いちゃって、中尉の射撃とエドのダミー作戦に（あのセンスはエドだ）なんとか助けてもらい、今回はホントに「帰って！」（アル）「使えねー！」「役立たず！」「足手まといだ！」（エド）「本気で役に立ってません」（ホークアイ）とボロカスです（笑）あげくに「てめーはてめーの仕事をしろ」とエドにまで説教されてしまい、大人の立場形無し……無能伝説第二弾かも知れない。 こうして無能の大佐＆中尉＆ノックス（この人も渋くていいよな）にランファンを帰して、残ったエドとアルとリンですが、そこに「お迎え」にきたエンヴィー登場。また大変なヒキだ……グラトニーよりは、情報収集に使えそうだけど。 第５０話 2005/8/20 「エドのかたきをナガサキでとる」というか「チビといわれた恨みは絶対に忘れない」というか・・・エド、１２話〜１３話のあの状況下でしっかり回数数えてたんですね。（合ってました）しかしエドもエドならエンヴィーもエンヴィーで、ただグラトニーを迎えに行ってとっとと逃げればいいものを、リンの顔見て、３７話〜３８話の仇をとりはじめたものだから、エルリック兄弟＆リン対グラトニー＆エンヴィーというタグマッチに突入。その結果、大事な人柱ごと呑まれちゃった、なーんてことになっちゃって……プライドやラースやお父様が困っちゃう展開になってないかい？ロス少尉の一件といい、やっぱりエンヴィーはトラブルメーカーかもしれない。今回の名セリフはリン→エンヴィーの「人間を舐めるなよ」 さてグラトニーのおなかの中？のエド。なにやらとんでもない世界ですね。しかしあの「目」はどうも「門」の向こうの「目」に似ているようだし、なんか見覚えがあるようだし……これは、門の向こうなのか？血の海、骸骨なので賢者の石の中なのか？ それともこの血の海骸骨はこれまでのグラトニーの食ったものか？ とりあえず、リンもエンヴィーも（残った下半身が崩れたってことは核は呑まれているんだろう）一緒に呑まれちゃってますので、これから３人で仲良くグラトニーのおなかの中ツアー、なんてことになったらどうしよう。すっごく相性悪そうだ…… 一方取り残されたアルがこのままパニクっているとも思えません。とりあえず、「呑んだ」ことでおとなしくなったグラトニーをとっつかまえて、大佐のとこ連れてってもう一度「呑む」口あけさせて兄ちゃんを引っ張り出す、くらいのことは考えかねない。最近とみに人が悪くなってる（黒いアル）し、兄ちゃんがらみで切れたらこの子の方が怖い……ああそれで、大佐が門を開けることになるのか？ さて大佐は大佐で中央司令部に乗り込んで、アニメ４５話のようなやばい展開に。あの将軍がたみんなが大総統＝人造人間とわかって、あるいはその目的がわかって協力しているとも思えませんが、どうでしょう。「軍がやばい」は日本語の二重性を上手く使ったひっかけですが、これ英語だとむずかしそうだな。というか、大佐、国語苦手ですね（笑） とにもかくにも、一気に話が核心に斬り込んできました。お父様の野望が判明する日も近いかな。 |