第四十七回　決戦は高天神

昌幸「おい、高天神が落ちたと思ったら武田が滅びてしまったぞ！　わしの出番は？見せ場は？　もう真田丸が始まってしまったぞ」
信之「昨年、準主役で十分やったではありませんか。今回、準主役の万千代殿もとい直政殿だって、昨年は出番がなかったでしょう」
昌幸「だが家康めも、それにお前の舅も出番があるではないか」
信之「それは脇役だからです」
昌幸「ふむ、そういうことか。家康めが脇役なら納得してやろう」
信之「…………はあ」（疲れる）
信繁「兄上、お疲れ様です……ところで兄上の舅殿といえば、今回、おとわどのを前にしてうきうきしておられましたね」
きり「あれが、美人を前にした正しい男性の反応よ！　わたしを前にした関白さまや源次郎さまみたいに！」
信繁「いや私は違う」
信之「あれか。意外ではあったが納得できるふしもある」
信繁「え？」
信之「考えてみれば稲が、おとわ殿と通じるところがある。それに舅殿はおこうとも仲良くしていてな」
信繁＆きり「ええ？？」
信之「仙千代も、百助とともにかわいがっていただいて有り難いと思っていたんだが、もしかしてそれは、おこうが美人だったからかも」
信繁「真顔でそういえる兄上がすごいです……」

お茶の間では天然でのろけている兄上（笑）。
前々回〜前回のまとめから最終段階本能寺の変へのつなぎともいえる今回。あっという間に武田が滅んでしまいまして真田丸は第四回途中くらいですね。つまり今回ラストでしみじみしていた家康君は、その直前に昌幸親父とあの天正狸合戦を戦ってきたあと、と思うと何やらおかしみも感じます。いや二年続けて見ると裏徳川家康大河ですねこれ。